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コラム

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事務局だより<No.5> 東京大学・保立和夫教授 最終講義に参加して

2017年3月10日

事務局
 当協会のアドバイザリボードでもあり、本年3月31日をもって東京大学を定年退職される保立和夫教授の最終講義が2017年3月3日(金)に開催されました。保立教授は1979年に東京大学に奉職以来、38年の長きにわたりフォトニクス分野の教育・研究にご尽力されました。また、工学系研究科長/工学部長、産学連携本部長を歴任された後、2015年からは東京大学理事・副学長として、東京大学のみならず日本の学術推進のために多大な貢献をされておられます。
 
最終講義「システムフォトニクス物語」の中身を少々、、、
 幼少時代の「保立坊や」はラジオを直すと言っては壊し、カメラを直すと言っては壊す少年だったとか。大学院で「光ファイバ」と出会い、博士課程での成果、恩師への思い、恩師からの教えなどを多くの事例をもとにお話しされました。研究分野における、わが国初の光ファイバジャイロ、「痛みの分かる材料・構造の為の光ファイバ神経網技術」(光波コヒーレンス関数の合成法(光ファイバセンサ分野))等の成果は多くの人が知るところでもあります。
 「学びて思わざれば則ち罔し(くらし)、思いて学ばざれば則ち殆し(あやうし)。」を引用され、学び・考えることの重要性を(上手な)落語も交えながら、論語の教えを紹介されました。
 工学(エンジニアリング)は、「出来そうもないことを可能にする。物理を使って手品をする。」ことであり、「さあ、一緒に手品をしましょう!! 手品のタネは「知識」。そして「工夫」が必要。」と言う言葉で講義を締めくくられました。
 
 保立教授は、東京大学を退官後、学校法人トヨタ学園・豊田工業大学 教授・副学長として、今後も研究・教育活動を継続されます。今後の益々の活躍を期待致します。
 
                                  (事務局長)

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